有名人が叩かれるメカニズム

すぐに帰ってくるでしょうから、ほうっておいてお話をはじめましょうか。

有名人を攻撃するメカニズムについて説明する前に、このお話をしておきましょうか。

アドラー心理学では人間の問題行動を５つの段階に分けて考えられています。

さて、ここで着目すべきは、第三段階の『権力争い』です。

有名人を攻撃するメカニズムは、この『権力争い』から来ると考えられます。
自身の力を見せつけて優越感に浸るために有名人を攻撃します。

有名人が得てきた才能や努力を、お手軽に奪い取りたいからです。
「自分はこんな有名人よりもすごいんだぞ！」と努力を怠りながらも優越感を欲するわけです。
これはメタキンでお手軽に経験値を得るのととてもよく似ています。

有名人でも、とくに過激な言動が多い人や隙の多い人が狙われます。
お手軽に倒したいですからね。
いっぽうで、過激な言動の少ない人や隙の少ない人は狙われにくいです。
攻撃してもその見返りが少ない可能性が高いですからね。

有名人だけではなく大抵の人には、言葉の一字一句に責任が伴います。
しかし匿名ともなればそんなものはなく、風向きが悪くなれば逃げることもできます。

有名人の粗さがしをして叩けそうなら叩いて優越感に浸り、風向きが悪くなれば逃げるを繰り返します。
確かにお手軽に優越感に浸れ、承認欲求も満たされますが・・・
さぁ・・・それを繰り返して行ったら・・・どうなるでしょう？

出来上がったものに対して文句を言う事しかできない空っぽな人間の出来上がりです。

会社とかでもいますよね？
自分は何もしないくせに、出来上がってきたものに対して細かい文句だけ言う人。
自分はそんな細かい所まで気付ける優秀な人間だと勘違いしてしまっている人。
無能なおじさん社員に多いですよね。

あんなのになりたいのでしょうか？

いっぽう、攻撃された側は・・・
攻撃されたことを前向きに捉えられれば一歩成長することができます。
その攻撃の中にも建設的な意見が含まれている場合も少なからずありますからね。
小さな一歩ではありますが、それを繰り返して行ったら・・・
とても魅力的な人になるのではないでしょうか？

楽をしようとしたって、そう簡単にはいきませんよ♪

誰かを攻撃して勝利して得られた優越感は、果たして長い人生においてどれだけ有益なものになるのでしょうか？
せっかくならそんなことに力を入れず、いま自分のためにできる事を考えて精一杯がんばってみてはいかがでしょうか？

それでは次回の講義でお会いしましょう♪