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囚人のジレンマによって値下げ合戦が起こるとのことらしいけど・・・
どういうこと?

では、今回は囚人のジレンマの例をそのまま値下げ合戦に置き換えて考えてみますね。
AとBは相場100万のしぐさ書を互いに2つづつ持っていたとします。
二人は同時にバザーに出したとします。
客側は安いほうを2つ買うものとします。
同じ金額だった場合AとBのしぐさ書を1つづつ買われるものとします。
この場合、AとBは値下げをすべきか?それともしないべきか?
これを前回の囚人のジレンマとおなじように、Bのそれぞれの行動に対してAの利得の高い方を選んでいきます。
Bが値下げをしなかったとき
・Aが値下げをしない→ひとつだけ売れて100万の売り上げ
・Aが90万に値下げをする→ふたつとも売れて180万の売り上げ
Aは値下げをしたほうが売り上げが高くなります。
Bが90万に値下げをしたとき
・Aが値下げをしない→ひとつも売れずの売り上げ0に
・Aが90万に値下げをする→ひとつだけ売れて90万の売り上げ
Aは値下げをしたほうが売り上げが高くなります。
つまりAは、Bの行動に関わらず値下げした方が得だと判断します。
そしてそれはBも同じで、BもAの行動に関わらず値下げした方が得だと判断し、双方が値下げした状態であるナッシュ均衡となります。
双方が値下げしなければ相場を100万のままで維持できていたのに、個々の利得をそれぞれ取った結果相場が下がってしまったわけです。

もちろん相場は需要と供給といった条件も複雑に絡み合うため必ずしもそうなるわけではないのですが、競合相手がいる以上、相場の維持は非常に困難とも言えます。


でもアオイしってるよ!現実世界でもカクテルと団子で相場を維持しているよね!!

価格カルテルと談合・・・ですよ・・・アオイさん・・・

両方とも立派な犯罪ですけどね。

でもドラクエの規約では禁止されていないし相場を下げないように呼びかければできるはず!!


なるほど・・・余談ですけど、価格カルテルや談合の捜査では囚人のジレンマを応用した課徴金減免制度というものが採用されているのですよ。

へ~??

これは価格カルテルや談合に参加した企業のうち一番最初に自白した企業が罰則金を免除され、早い順に罰則金が少なくなるというものです。

囚人のジレンマの理屈から見るとはやく自白したほうが得と判断してしまいそうですね。

はい、さらにさらに企業間で相場の維持を約束したとしても、かならず裏切って値下げをしてくる企業が出てくるので決して簡単ではないのです。
まぁ・・・その対策として各企業もグレーなことを・・・ごにょごにょ…

なんか急に歯切れが悪くなったんだけど・・・?

かなりまずいこと言おうとしてましたね・・・?


ひとまず、相場をコントロールするのは決して簡単ではないと伝われば幸いです💦

むぅ・・・

相場は様々な要因が絡み合って決まるものですが、値下げ合戦に入ってしまったときは囚人のジレンマを思い出していただけたらと思います。

はい♪

そして、そのアイテムをいまどうしても売らないといけないといった理由がない限りはいったん納得のいく価格で出品しておいて様子を見るのも手かなと思います。

わかったよ~;;

せっかく売るなら高く売りたいという気持ちはわかります。
しかしその相場は簡単にコントロールできるものではないと理解すれば多少気が楽になるかなと思います。
それでは次回の講義でお会いしましょう♪
おしまい
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