人から好かれる話術【奥義編】

フレンドと心理学

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カスミ
カスミ

・・・

アオイ
アオイ

師匠!

カスミ
カスミ

アオイよ・・・よくぞここまで修行に耐えてきた、いよいよ奥義を教える時がきたようじゃ。

アオイ
アオイ

はい!師匠!!

カスミ
カスミ

ごふっ・・・ワシにはもう長くない・・・一度しかやらん・・・よく見ておくのじゃ・・・

アオイ
アオイ

ししょおおおおおおおおお!!!!!

カスミ
カスミ

奥義!『アイ・メッセージ』!!

アイ・メッセージ
カスミ
カスミ

私はそうしてもらえると嬉しいな。

アオイ
アオイ

ししょおおおおおおおおおおお!!!!

カスミ
カスミ

ツッコミ役のシオンさんいないしそろそろやめよ?

アオイ
アオイ

うんっそうだね。 ところでこれは何なの?

カスミ
カスミ

通常、誰かに何かを伝えるときは主語を『あなた』にしていると思います。これを『ユー・メッセージ』といいます。

例えば頼み事をするとき「(アオイさん)そのゴミ捨てといてね。」と主語が『あなた』になってますよね。

アオイ
アオイ

うん、そうだよね。

カスミ
カスミ

しかしこの『ユー・メッセージ』問題点があります、命令や指示や決めつけをされているような印象を受けます。人はこのような扱いを受けると心理的に受け付けない現象が起こります。これを『心理的リアクタンス』といいます。その結果、あまりいい印象をもってもらえなくなります。

アオイ
アオイ

どうすればいいの?

カスミ
カスミ

そこで登場するのが『アイ・メッセージ』です。使い方はいたってシンプル。相手に何かを伝えたいとき、主語を自分(”I”:アイ)にして伝えるのです。

アオイ
アオイ

それだけ?

カスミ
カスミ

はい、たとえば、先ほどの「(アオイさん)そのゴミ捨てといてね。」は、「(私は)そのゴミ捨てておいてもらえると助かります。」と言い換えるのです。

アオイ
アオイ

おおー!印象が全然ちがう!

dカスミ
dカスミ

アイ・メッセージ』にすることで命令や指示や決めつけにはならず、相手はその言葉を受け入れやすくなります。さらに『アイ・メッセージ』は自分の気持ちを言葉にしているので、相手は心を開いてくれていると思います。そしてここから前回ありました『返報性の原理』から自分も相手に心開かなければと思うようになるのです。

アオイ
アオイ

そんな効果があったんだね!

アオイ
アオイ

他にも例をおしえてよ!じゃないや!他にも例を教えてもらえたら嬉しいな。

カスミ
カスミ

ふふふ、飲み込み早いですね。では実際にやってみましょうか。まずは頼み事から。

アオイさん、なんでもいいので私に頼み事してください。その都度私が『アイ・メッセージ』で言い換えます。

アオイ
アオイ

うんっ!

『アイ・メッセージ』変換 頼み事編
アオイ
アオイ

(あなた)アオイの家まで来てくれないかな~?

カスミ
カスミ

(私は)私の家まで来てもらえると嬉しいな。

アオイ
アオイ

(あなた)その家具しまっといてくれるかな?

カスミ
カスミ

(私は)その家具しまっておいてもらえると助かるよ。

アオイ
アオイ

(あなた)ガルドドンは様子見しないでとにかく殴って!

カスミ
カスミ

(私は)ガルドドンは様子見しないでとにかく殴ってもらえるとありがたいな。

アオイ
アオイ

おおお~なんかすごく印象のいい頼み方なんだけど!

カスミ
カスミ

このように主語を自分にして、さらに『嬉しい』や『助かる』や『ありがたい』など感謝の言葉を付け加えます。こうすると命令や指示にならないため、言われた側に『心理的リアクタンス』が働かなくなります。

アオイ
アオイ

なるほどね!

カスミ
カスミ

次に仲が良くても言い争うときもあるでしょう、そんなときに使える『アイ・メッセージ』です。

『アイ・メッセージ』変換 言い争い編
アオイ
アオイ

(あなた)そんな言い方ないんじゃないかな?

カスミ
カスミ

(私は)そんな言い方されると悲しいです。

アオイ
アオイ

(あなた)約束守らなかったでしょ!

カスミ
カスミ

(私は)約束を守ってもらえず辛かったです。

カスミ
カスミ

言い争いの場合は『悲しい』や『辛い』などの自身の悲しい気持ちを付け加えます。こうすることで、相手を責めず気持ちを伝えることができます。

アオイ
アオイ

感情的ににならないように注意しないとだね・・・

カスミ
カスミ

では、最後に褒める時についてです。

『アイ・メッセージ』変換 褒める時編
アオイ
アオイ

(あなたは)ほんと素敵な友人だ。

カスミ
カスミ

(私は)あなたのような素敵な友人がいてうれしい。

アオイ
アオイ

(あなたは)賢いんだね。

カスミ
カスミ

(私は)あなたの賢さに心打たれました。

カスミ
カスミ

褒める場合は『うれしい』等の賞賛の言葉を付け加えます。

アオイ
アオイ

褒められるとうれしいよね。

カスミ
カスミ

ええ、しかしこれよく見てください、褒めているように見えてあくまで自分の感想を述べてるだけなのです。

アオイ
アオイ

ほんとだ!

カスミ
カスミ

こちらで、アドラー心理学では「褒める」という行為を否定すると書きましたね。

カスミ
カスミ

褒める時に『アイ・メッセージ』を使うことで、褒めるではなくなり『勇気づけ』になり相手にとってもプラスになるのです。

アオイ
アオイ

そんな効果もあるんだね。

カスミ
カスミ

「頼み事」「言い争い」「褒める時」の例で説明しましたが他にもいろいろあります。相手に何かを伝える時、主語を『私』にすることを意識してみてください。そうすれば自然とできるようになるはずです。

アオイ
アオイ

うんっ!

カスミ
カスミ

アイ・メッセージ』はいい人間関係を築き上げるにはとても重要なテクニックだと思います。「人から好かれる話術」でフレンドと仲良くなるだけでなく、やはりその先の良き人間関係のために奥義として『アイ・メッセージ』を紹介させていただきました。これによりみんなが良き人間関係を築き上げれるよう心より願ってます。

それでは次回の講義でお会いしましょう♪

おしまい

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参考資料
  • 図解心理学用語大全 著者: 田中正人 齊藤勇 誠文堂新光社
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