この人はどうなのかな・・・

フレンドと心理学

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前回までのあらすじ

情報がより詳細であるほど、そちらのほうが信憑性があると信じてしまう「連言錯誤」
これは人の脳の仕組みに関係があるとのこと。

シオン
シオン

脳に関係があるのですか?

カスミ
カスミ

はい、脳は情報が増えることによってその処理の負担を軽減させるために、過去の経験に基づいてサボる性質があります。
それは心理学用語でこのように呼ばれています。

ヒューリスティック

カスミ
カスミ

生きていくうえで、瞬時に判断しなければならないことは多々あると思います。
それを手助けしてくれる思考法です。

ヒューリスティック

論理的なプロセスを踏まずに、直感によって問題解決への手段を導くショートカットのことを言います。
人が生きていくうえで持っている思考法で、傾向として過去の経験則による感情論や信念に基づいて判断することが多く、その判断結果は論理性に欠けていることが多いと言われています。

カスミ
カスミ

とくに感情論によって思考がショートカットされるというのは大きいですね。

カスミ
カスミ

今回のお話も、ヒューリスティックによってもたらされた思考法によってその人の人柄が強くイメージされてしまったのです。

アオイ
アオイ

たしかに・・・自信家で厳しく指摘してるって聞いちゃうと、嫌なイキリ勢のイメージが真っ先に浮かんじゃうよね。

カスミ
カスミ

でも、その人がとても面倒見がよくて指摘も的を得ていて的確なものなら、逆に周りから慕われている可能性だってあるわけですからね。

アオイ
アオイ

むー・・・たしかに・・・

シオン
シオン

ヒューリスティックについて、もう少しわかりやすい例はないのですか?

カスミ
カスミ

そうですね・・・この画像を見ていただけますか?

カスミ
カスミ

このラーメンはどんな味がすると思いますか?

アオイ
アオイ

辛そう!!

シオン
シオン

絶対に辛いですよね・・・

カスミ
カスミ

ふふふ・・・なぜ、これだけの絵で辛そうだと感じたのでしょうか?

アオイ
アオイ

?!

カスミ
カスミ

論理的に考えてみると、このラーメンの絵はラーメンと書かれているだけで、辛いという表記や原材料については書かれていませんよね?
しかもパッケージだけで中身は見えていない。
それなのに、なぜ辛そうだと思ったのでしょう?

アオイ
アオイ

赤いし・・・

シオン
シオン

炎のイラストもありますよね?

カスミ
カスミ

では、なぜ赤いから辛い?炎だと辛い?
この思考のショートカットこそがヒューリスティックなのです。
他にもこんな例もあります。

黒板
  • バスケットボールをやっている人
    →背が高くてがたいも良さそう
  • メガネをかけている人
    →頭が良さそう
  • 海外から来ました!好物はハンバーガーです!
    →アメリカ人だ
  • 見た目が可愛いモンスター
    →弱そう(前々回のガネーシャエビルとグリングリンの話)
  • ゴシックフリルを履いてるえるこちゃん
    →性欲が強そう
シオン
シオン

最後のはなんなんですか!!

カスミ
カスミ

このようにヒューリスティックは思考をショートカットできるので、脳への負荷を軽減することができるのですが、それが原因で連言錯誤のようなバイアスを引き起こしてしまう危険性もあります。

シオン
シオン

思い込みには注意しましょうってことですね。

アオイ
アオイ

難しそうだね・・・

カスミ
カスミ

そうですね・・・そうならないようにするのはとても難しいと思います。
でも、決断を下す前にいったんじっくりと考えて連言錯誤のようなバイアスはないかチェックしてみるのもいいかもしれませんね♪

アオイ
アオイ

がんばってみる!

カスミ
カスミ

今回は、バイアスの一種である連言錯誤とその原因となるヒューリスティックについて解説させていただきました。
脳はサボるもの!そう意識して気を付けるだけでも改善はできるかなと思っております。
それでは、次回の講義でお会いしましょう♪

おしまい

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参考資料
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典 著者:高橋昌一郎 情報文化研究所
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