問題が起きてから言う人って・・・

フレンドと心理学

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前回までのあらすじ

アオバの言動に違和感を覚えたアオイ・・・そして・・・

アオイ
アオイ

おはよー!

シオン
シオン

あら、アオイさん、今日は早いんですね♪

アオイ
アオイ

うん、ちょっとね~
カスミさんに用があったんだけど。

カスミ
カスミ

どうしましたか?

アオイ
アオイ

あ・・・ええと・・・なんかアオバくんの言動が少し不可解で・・・

カスミ
カスミ

なるほど・・・そうですね、今日はこのお話をしましょうか。

後知恵バイアス

カスミ
カスミ

あとぢえばいあすと読みます♪
あいつはいつかやると思ってた・・・っていうアレです。

後知恵バイアス

結果を知った後で、自分の判断や価値観を修正してしまうバイアス(偏った考え方)の一種。

例えばスポーツなどで選手交代があったときに、その瞬間は「来た!これで勝てる!!」と思っていたのに、負けてしまうと「なんであそこで交代させたんだよ、ダメだと思ってたのに」と過去の判断を修正してしまうものです。

他にも、近所で事故や犯罪が起きた時のインタビューで「いつかそうなると思ってました!」という人などもそうです。

会社の上司にもいますよね・・・後から言う人・・・

後知恵バイアスを証明した実験として、1975年にアメリカの心理学者であるバルーフ・フィッシュホフとラッシュ・ベイスの発表したものがあります。
第37代アメリカ大統領リチャード・ニクソンが1972年に北京訪問時に毛沢東に会うというれ衝撃的なニュースが流れました。
当時アメリカは中国を国家として認めていなかったため、会うことはまず無いと考えられていました。
ベイスらは事前に「ニクソンは毛沢東に会うか」というアンケートをとり、会うと答えた人は4割程度でした。
後日ニクソンが毛沢東に会ったという衝撃的なニュースが流れた後に、ベイスらは同じ人たちに「ニクソンは毛沢東に会うと思っていましたか?」というアンケートをとりました。
すると6割の人が「そう思っていた」と答え、2割もの人が最初の答えと異なる解答をしていることがわかりました。
彼らは嘘を言っているわけではなく、本当に「そう思っていた」と勘違いしてたそうです。
この実験によって後知恵バイアスは広く認知されるようになりました。

シオン
シオン

いますね・・・こういう人・・・

カスミ
カスミ

さて、この後知恵バイアスですが、個人が行っていた場合と組織的に行われていた場合とで問題の性質が大きく異なります。

シオン
シオン

個人と組織とですか・・・

カスミ
カスミ

まず個人が行っていた場合は、周りに及ぼす悪影響は少ないと思われます。
そういう人がいても、困った人だなぁ~と思っておくぐらいで良いと思います。

アオイ
アオイ

アオバくんのがそうだね。

カスミ
カスミ

もちろん個人としての問題はあり、後知恵バイアスに囚われている人は「反省をしなくなる」そのことから「成長が見込めなくなる」という問題点が出てきます。

シオン
シオン

本人に悪影響が出てきてしまうのですね。

カスミ
カスミ

なので、個人レベルでされているなら「ほんとあの人は残念な人だ」って思うぐらいに留めておいて、あまり相手にしないほうが得策だとおもいます。
それでもアオバくんは大切な仲間ですので、後日注意なりなんなりアクションは撮ったほうが良いとも思いますが。

アオイ
アオイ

なるほどね。

カスミ
カスミ

しかし、この後知恵バイアスですが、組織的に行われていた場合、自分自身にも悪影響を及ぼしかねな深刻な問題となっていきます。

シオン
シオン

それはいったい・・・

つづく

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参考資料
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編 著者:高橋昌一郎 情報文化研究所
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