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顔が見えない匿名性が高い状況だと人は攻撃性を増すという話と分人との関係性が気になるシオン・・・
それは・・・

没個性化は前にお話しで出てきましたね

はい、改めて解説しましょうか
ネットいじめや誹謗中傷が問題視されたことで注目されている心理学用語です
自分の個性が、社会の集団の中に埋没してしまう状態をいいます
この状態になると、人は社会に対する役割意識が薄れ、無責任な行動を起こしやすくなります
匿名になるとその状態となりやるく、このとき人はどこまでも残酷になれると言われています
ジンバルドーの実験
匿名性と攻撃性の関係を調べる実験
先生が生徒に罰として電流を流す
電流の強さは先生が決められる
先生と生徒とがお互いに顔が見える時と見えない時とで、流す電流の強さを調べた
その結果、お互いの顔が見えない時の方が高い電流を流すことがわかった
このことから、人は顔を隠す(没個性)ことによって残酷になるとわかった

ここでも顔!!

ここでちょっと面白い話ですが没個性化は英語で「deindividuation」と書きます

それって!

「individuation(個性)」に反対を意味する「de」を付けることで没個性化になっているわけですが「individual(個性の)」反対を意味する「in」を取り除いたことで「dividual」となり分人という言葉が出来上がったわけです

語源がとても似ているのですね

そうです


そのことから、没個性化と分人は「個性」の対義語として本質は似ているのかもしれません

なるほどね

そしてそう考えたとき「ジンバルドーの実験 」には一つ疑問点が浮かび上がってきます

それは?

実験の結果では「人は顔を隠す(没個性)ことによって残酷になる 」となっていますが、それはあくまで傾向であって、その人が作り上げた分人が残酷であったにすぎなかっただけなのではないのかと思います


残酷になるかどうかはその人次第ってこと?

そうです、そう考えると、もし自分に残酷な分人が生まれたとき、それは自分の一部であると認めたうえでその割合を減らしていくことが大切なのではないかなと思います

リスクヘッジとしての分人でもあった割合を調整していくわけですね

はい

ジンバルドーの実験は人間ってそういうものだって結論づけちゃうとちょっと救いがないもんね;;


たしかに人間である以上は様々な感情があり、その中には残酷なものもあると思います

はい・・・

しかしそれは自分の分人のひとつであると受け入れたうえで、その割合を減らしていけば次第に思いやりの持てる人間になれるのではないでしょうか?

私の中の残酷な面・・・

今回は、顔出しにおけるリスクと分人のお話をさせていただきました
たくさんあるいろんな自分はすべて本当の自分であること、それは忘れないでおきたいところですね
それでは次回の講義でお会いしましょう♪
おしまい
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