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アオイが心理テストを作ったようなのですが・・・
それはとんでもないインチキだったのです・・・
えーん；；えーん；；
朝から騒がしいわね・・・
ちょっと聞いてください！
アオイさんがインチキしてきたんです。
ふむ・・・
どうです？これ酷いでしょ？
いや・・・これ面白いわよ・・・
よくできてるわ・・・
えええ？！だって誰でも当てはまるようなことが書いてあるんですよ？
そこが凄いんです！
この心理学用語は知ってますか？
バーナム効果
どの心理学の本にも書いてあるような有名な心理学用語です。
誰にでもあてはまるような性格の記述を、自分だけにあてはまる記述だと思い込んでしまう現象。
フォアによるバーナム効果の実験
心理学者のフォアは複数の被験者に偽の心理テストを行いました。
そしてその結果として全員に同じ内容を伝えました。
その内容は星占いの文章を参考にした誰でも当てはまる診断結果となっていました。
そして被験者全員がこの心理テストの結果は当たっていると評価しました。
このことからバーナム効果は存在すると証明されました。
アオイさんがやったのはこれと同じことなのですよ。
シオンさんを騙せるほどの文章を考えたのは、なかなかのものですよ。
えへへ？そう？♪
しかし・・・まぁ・・・人を騙すのは関心できませんね。
あたりまえですよ！
まったく・・・今度はちゃんとしたのを作ってくださいね。
でも・・・ネットに出回っている心理テストなんて大半がこれですよ？
えええ？！そうなのですか？？
いわゆるエビデンス（根拠）のある心理テストは、一般的にはお目にかかれません。
エビデンスのある心理テストとして有名なのはここらへんですかね。
矢田部・ギルフォード性格検査
120項目に及ぶ質問に「はい」「いいえ」「どちらでもない」の３択で答えさせることによって性格を読み取る検査。病院以外に職業適性試験でも採用されている。
内田クレペリン精神検査
隣り合った数字を足し算させてその作業工程を見ることで性格を読み取る検査。病院以外に職業適性試験でも採用されている。
ロールシャッハ・テスト
左右対称のインクのシミから自由に連想させて深層心理を読み取る検査。主に病院でつかわれる。人気アニメ「SPY×FAMILY」でアーニャが「心理テストやる？」と言われたときに看護師さんが持っていた紙がそれ。
これらは一般的に入手困難であり、また持ち出しやコピー不可と厳重に管理されています。
120も質問があるの？！
それでも少ないほうです。中には質問数が500を超えるものもあります。
10やそこらの質問で性格がわかるわけないんですよ。
せっかく心理テストつくったのに～；；
インチキはダメですって。
このバーナム効果ですが、インチキとしても使えてしまいますが・・・
実は上手く扱うことで人間関係を円滑に進めることもできます。
おおお！それは？！
人は自分のことをわかってくれる理解者に対して心を開く傾向があります・・・つまり・・・？
つづく
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