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「北風と太陽」の問題点から初心者狩りの問題点につて解説を始めるカスミ。
いったいどこが問題なのだろうか?

さて、ドラクエ10における「初心者狩り」ですが一般的なネットゲームにおける「初心者狩り」とは意味合いが異なるのでここでいちど定義しておきましょうか。
一般的なネットゲーム
対戦において初心者を狙い撃ちして負かせて優越感に浸る行為。
通常上級者と初心者は意図的にやらないと対戦マッチングできないようになっている。
ドラクエ10
初心者を連れまわしたり、過保護に対応したりする行為。
そのほとんどが悪意はなく親切心からきている。

さらに詳しくはこちらの動画で紹介されていて、為になるのでオススメします。

さて、これほどにまでわかりやすい動画が広まっているのにもかかわらず、何故いまだに初心者狩りがなくらないのか考えてみました。

ふむふむ。

そこでたどりついたのが、認知バイアスの一種である公正世界仮説です。
認知バイアスの一種で「世界は公正であり、正しい者は報われ、悪しきものは罰せられる」という考え方です。
がんばれば報われる、悪いことをすれば罰せられるという考え方は社会秩序を守るうえで大いに役にたってきましたが、近年その考え方から引き起こされる問題点も指摘されています。

詳しくはこちらでも解説してあります。

そして以下の2つから初心者狩りを行う人の心理がみえてきました。
北風と太陽の教訓で親切のほうが目的を達成できる。
公正世界仮説によって親切にすれば帰ってくる。

うーん・・・なんだろ・・・

それは、親切にすることでその初心者さんは「仲良くしてくれる」を返してくれると考えているわけです。


それって何が問題なの?

はい、それはその親切は最終的にどこに向けられているのかを考えてみてください。

うーん・・・

初心者狩りをする人は、その親切は自分自身に向けられているのです。
「仲良くしてくれる」のために優しくしている。
もっとたちの悪い言い方をしてしまうと「扱いやすい初心者を取り込もうとしている」なのです。

えええ・・・?

そして親切にしても返ってこないと、さらに親切にしようとどんどん過剰に親切にしていってしまいやがては初心者狩りへとなり下がってしまうのだと考えられます。


ほんとうにその初心者さんに親切が向けられているのであれば、その初心者さんが何を求めているかを第一に考えると思うのです。

お話しして聞き出してみるとか?

それも手ですね、あとは軽く遊んでみて反応をうかがってみたりとか。
ひとりで一からやりたい人から、中にはパワープレイを手伝ってほしい人など様々な考えを持った方がいますからね。

確かにいろんな初心者さんがいるからこの問題が複雑になっていくんだよね~

はい、でもその答えはその親切は最終的に初心者さんに向けられているものかどうかを客観視できればすぐに出てくるものかなとは思います。


北風と太陽のお話しも「ボタンが絡まって服が脱げなくなって助けを求めている男に北風が服を吹き飛ばし、裸になって肌寒くなった男に太陽が暖めてあげる。」こういうお話しならしっくりくるかなと思いました。

いや・・・話が全然違って原型留めてないでしょ・・・

まぁ・・・そうなのですが・・・w
この先、初心者さんと関わることがあったときその親切は最終的に誰に向けられているものなのか?
そしてそれが自分自身であったとき、いったん見つめなおしてみるを心がけてみてはいかがでしょうか?
それでは次回の講義でお会いしましょう。
おしまい
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