ドラアド5話 ドラクエで学ぶアドラー心理学

フレンドと心理学

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前回までのあらすじ

アドラー心理学では「承認欲求を否定せよ」という言葉があります。
承認欲求はどうしてダメなのでしょうか?

カスミ総裁
カスミ総裁

そして我らアドレリアン(アドラー心理学を勉強する者)は・・・全ての承認欲求を否定します。

アオイ
アオイ

じゃあ、その承認欲求を否定する理由を教えてよ。

カスミ総裁
カスミ総裁

逃げるなよ。お前が考える以上に承認欲求の呪いは重い・・・

シオン
シオン

ダブスタクソ親父の真似なんかしてないでちゃんと答えてください・・・

カスミ
カスミ

では説明しましょう。
前にもお話したことがあると思います。
アドラー心理学における「人間の問題行動」についてです。

人間の問題行動

第一段階 『賞賛の要求』
早い話が承認欲求。ありとあらゆる手で承認欲求を得ようとします。
ほとんどの人がこの第一段階に足を踏み入れてます。

第二段階 『注目喚起』
承認欲求が得られにくくなると、注目を浴びるために過激な言動をとったりわざと炎上させたりします。

第三段階 『権力争い』
注目喚起でも承認欲求が満たされなかったときに、敵を作り出しそれに勝つことによって自身の力を見せつけて特権的な地位を得ようとします。

第四段階 『復讐』
権力争いで負けると、嫌がらせをしたりストーカー化したります。

最終段階 『無能の証明』
すべてをあきらめてしまった状態です。

カスミ
カスミ

これら、すべての問題行動の根っこにあるものは「特権的な地位を得ようとする行為」なのです。

シオン
シオン

えええ?!

カスミ
カスミ

順を追って説明しましょうか。
まずは第一段階『賞賛の要求』です。

シオン
シオン

はい。

カスミ
カスミ

これは、ありとあらゆる手で承認欲求を得ようとします。
ドラクエに例えると、ブログなんかがそうですね。
ブログを書くことで有名になり、特権的な地位を得ようとするわけです。

アオイ
アオイ

じ~・・・カスミさんも?

カスミ
カスミ

ふふふっどうでしょうかね?
他にはユーチューバーとか、プレイべの有名人とかですね。
何かをすることで特権的な地位を得ようとする人は、この『賞賛の要求』に足を踏み入れていることになります。
そう、承認欲求は問題行動の入り口でもあるのです。
だからアドラー心理学では承認欲求を否定しているのです。

シオン
シオン

まだ腑に落ちないですけどね・・・

カスミ
カスミ

お次は第二段階『注目喚起』です。
承認欲求が得られにくくなると、注目を浴びるために過激な言動をとったりしだします。
炎上させたりする人なんかがそうですね。

アオイ
アオイ

いるね・・・

カスミ
カスミ

あとは、人が集まるところで奇声を発したりとか・・・
奇抜な行動とったりとかですね。

写真はイメージです♪
アオイ
アオイ

あああ・・・心当たりが・・・胸が痛い💦

カスミ
カスミ

このような手を使ってでも特権的な地位を得ようとするわけです。
ここらへんまで来ると、問題行動として見えやすくなってきます。

えっちなので気を引いたりとかもね!
カスミ
カスミ

続いて第三段階『権力争い』です。
注目喚起でも承認欲求が満たされなかったときに、敵を作り出しだします。
そしてそれに勝ち、注目を浴びることによって特権的地位を得ようとします。

アオイ
アオイ

これは・・・Twitterとかでもたまに見るね・・・あっちこっちに喧嘩をふっかけているひと。

シオン
シオン

引用RTとかで袋叩きにしている人とかもですか?

カスミ
カスミ

はい、そうですね。
そしておもにターゲットとしては特権的地位を持ってそうな有名人とかです。
ブロガーとか有名人に対して攻撃する人などがこれにあたります。

シオン
シオン

こんな理由でターゲットにされるなんて・・・

カスミ
カスミ

でも、勝てればその人たちが持っていそうな特権的地位を奪い取れるという心理が働きます。
そのため有名人はターゲットになりやすいのです。
この段階までは、わりとすぐに進行してしまうので注意してくださいね。

カスミ
カスミ

つぎは第四段階『復讐』ですね。
さきほどの権力争いで負けると、その復讐として嫌がらせをしたりストーカーをしたりします。

アオイ
アオイ

えええ?!

カスミ
カスミ

そしてここでも特権的地位を得ようとします。
たとえ嫌がらせやストーカーをして嫌われようが、相手に自分という存在を多く認識してもらえるわけです。
そうやって特権的地位を得ようとします。

シオン
シオン

さすがにひど過ぎます・・・

カスミ
カスミ

このレベルまでくると、問題解決には第三者の介入が必要になってくると言われています。
とても危険な精神状態です。

カスミ
カスミ

そして最終段階『無能の証明
これはすべてをあきらめてしまった状態です。

アオイ
アオイ

!!

カスミ
カスミ

すべてをあきらめ「かわいそうなわたし」を見せつけることで相手は腫物を触るように扱います。
そうすることで特権的地位を得ようとするわけです。

シオン
シオン

これはもう完全に精神を病んでませんか?

カスミ
カスミ

はい。さすがにこのレベルまで来てしまったら・・・
専門のお医者さんなどに診てもらわないと・・・回復の見込みはありません・・・。

カスミ
カスミ

さて、これら5つの問題行動に共通しているのは、どれも「特権的な地位を得ようとする人」であることです。「特別でありたい」それが問題行動の原因であり、承認欲求はその入り口であるためアドラー心理学では否定しています。

アオイ
アオイ

どうして特別でありたいと思うのはダメなの!

シオン
シオン

そうですよ!私たちは唯一無二の存在として生きた証を残すために、日々がんばるわけじゃないですか!それも特別だと言って否定するんですか?

カスミ
カスミ

はい、アドラー心理学はそれもまた否定します。
生きた証など必要ありません。

シオン
シオン

じゃあ人生を怠惰にいきろと?

カスミ
カスミ

そうは言ってません。
では問います・・・なぜ生きた証が必要なのです?

シオン
シオン

それは・・・私が死んだとき・・・その時のために何かを残したいじゃないですか・・・

カスミ
カスミ

でも、あなたは「いま」生きています。

シオン
シオン

話を逸らさないでください!

カスミ
カスミ

いいえ、逸らしていません。
あなたは「いま」生きています。
それは紛れもない事実です。

アオイ
アオイ

なんでカスミさんは「いま」をここまで協調するんだろう?

カスミ
カスミ

どうして特別でありたいんですか?

シオン
シオン

それが人の原動力だからでしょう。
特別になるために努力する。
素晴らしい事ではないですか。

アオイ
アオイ

そうそう、ドラクエに例えるなら「勇者になるために修行しよう!」だね。

シオン
シオン

そうですよ!勇者になりましょう!!

カスミ
カスミ

勘違いしているようですが・・・私たちは勇者にはなれません。

アオイ
アオイ

?!

カスミ
カスミ

いや、正確にはもう勇者には戻れないのです。

シオン
シオン

もどれない?
それって・・・

カスミ
カスミ

そうです、私たちは皆かつては「勇者」だったんです。

アオイ
アオイ

えええ?!

カスミ
カスミ

私から最後の問題です。
「私たちは皆かつては勇者であった。」
この言葉の意味とそしてあなたが勇者であった時のことを思い出してみてください。

つづく

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参考資料
  • 『嫌われる勇気』 著者:岸見 一郎/古賀 史健 ダイヤモンド社
  • 『幸せになる勇気』 著者:岸見 一郎/古賀 史健 ダイヤモンド社
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