貴方の問題ではありません【後編】

前回のつづきですね♪えっと、シオンさんは装備を覗かれると興奮する趣味の持ち主って話でしたね。

ふふふ。ではさっそく、前回『課題の分離』ができていないと対人関係のトラブルの原因となるとお話しました。そして『アドラー心理学』ではこのように言われています。

そうですね、迷った場合はこう考えてください。

いいえ、残念ながら違います。

アオイさんには選択肢があるからです、キキョウさんではなく他の装備が整っている人とバトルにいくという選択肢が。

できないのであれば、キキョウさんの意思を尊重し、彼女の課題に踏み込むべきではないのです。

装備を整えるかどうかはキキョウさんの課題です。それによってもたらされる結末を最終的に引き受けるのはキキョウさんですよね。

そして、装備を整えるかどうかはキキョウさん次第。つまりコントロールが効くので、まぎれもなくキキョウさんの課題なのです。

また『自分の課題』なのに他人からいろいろ言われる事もあるかと思います。その時ははっきりと、自分の問題なので大丈夫です。と言いましょう。もちろん助けが必要であるならば助けを求めることも大事です。

方法としてはあります。それは、相手が必要だと感じるように環境を整えることです。

それでもうまくいかない可能性のほうが高いです。あくまで他人はコントロールできないとしっかり理解してください。

そして『課題の分離』ができるようになることで自分の課題が明確になるという利点があります。

例として有名な元プロ野球選手である松井秀喜さんの名言を紹介させていただきます。

これは、精一杯自分のプレーに集中すればブーイングは拍手に変わる。
という意味に捉えることができます。

『課題の分離』ができれば、最終的には自分を見失わず自分のやるべきことを明確にすることができるようになります。

このように、共に課題を明確にし助け合う。それもまたすばらしいことだと思います。

『課題の分離』は少し難しいですが、良い人間関係を築くためには必要不可欠な概念です。

それではまた次回の講義でお会いしましょう。