えぐい格差社会

バトルと心理学

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前回までのあらすじ

ダンニング・クルーガー効果のグラフによると、自信だけで言えばトッププレイヤーも称号獲得したばかりの駆け出しもほぼ同じレベルです。
そしてこれがまた厄介な状況を生み出すとのこと。

アオイ
アオイ

どういうこと?

カスミ
カスミ

これはですね、馬鹿の山にいる状態の人は、自分はトッププレイヤーの仲間入りしていると勘違いを起こしているとします。

アオイ
アオイ

うん・・・

カスミ
カスミ

さて、この状態でバトル行ったとしましょう。
たぶん負けると思います。
さぁ、この時、馬鹿の山にいる状態の人はなぜ負けたと思うでしょうか?

アオイ
アオイ

えっと・・・一緒に組んだPTメンバーが下手だから?

カスミ
カスミ

そうです!勝てなかったのは周りが悪いからだと思うわけです。

アオイ
アオイ

人のせいにしないでよ!

カスミ
カスミ

認知バイアスとはそういうものなのです。
もし、自分に心当たりあったり、周りにこのような方がいましたら気を付けてくださいね。

馬鹿の山にいる人達
  • 自分には実力があるのに周りが褒めてくれないと感じる。
    自分はバトルがうまいと錯覚しているため、もっと賞賛を貰ってもいいと感じるため。
    実際にはそこまでの実力はない。
  • 他人のミスが許せない。
    人はミスをするもの。それを客観視できないのはとても危険な状態。
    自身を正しく評価できていれば、ミスは誰しも起こすものだと気づくはずです。
    にもかかわらず他人のミスを許せないのは、自分がミスしたことを分かっていないからです。
  • 負けた時やミスをしたとき、他人のせいにしてしまう。
    自分の能力の低さを棚にあげて他人を否定してしまうのは、こちらも自分自身を適切に評価できていないからである。
  • 自分自身何が問題なのかわからない
    ドラクエのバトルは本当に奥が深いです。それに気づかず自身の直すべき問題点に気付けないのは、実力不足であるからと言えます。
  • 自分は大丈夫だとおもっている。
    これまでのお話を聞いて、自分は大丈夫だとおもったあなた!
    馬鹿の山は自覚症状がありません。ほんとうに大丈夫だと言えますか?
アオイ
アオイ

最後の;;
アオイは・・・大丈夫・・・きっと・・・

アオイ
アオイ

もうさ!徹底的に注意喚起して馬鹿の山の人たちをなんとかしようよ!

カスミ
カスミ

う~ん・・・それは難しいとは思います。
認知バイアスというのはそういうものですから。

アオイ
アオイ

えーん・・・

カスミ
カスミ

そして、前々回お話しましたが、ダンニング・クルーガー効果は人が社会生活を円滑に送るためには必要な人の本能のようなものなのです。

アオイ
アオイ

結局それってどういうことなの?

カスミ
カスミ

もし、馬鹿の山が存在せず、自信と知識・経験の関係が比例関係だったらどうなると思います?

アオイ
アオイ

う~ん・・・

カスミ
カスミ

知識・経験のある実力者しかPTを組む事がなくなり・・・
知識・経験のない人は自信も無いためPTを組まなくなります。

アオイ
アオイ

確かに!

カスミ
カスミ

その結果として実力はさらに開き、その実力差は決して埋まることが無いものにつながってしまいます。
それはまさにえぐい格差社会ともいえます。

アオイ
アオイ

そっか;;

カスミ
カスミ

馬鹿の山は初心者が勢いをもって立ち向かうようにできた人の心理ともいえます。
現実世界でもそうです。馬鹿の山にいる人がガンガン行くおかげで格差が多少緩和されている部分もあるのです。
そういったメリットもあるのです。

アオイ
アオイ

うん;;

カスミ
カスミ

馬鹿の山はだれもが必ず通る道です。
そういう人がいたら・・・まず自分がそんな状態になっていないか改めて自身を見つめ直してみるのも良いのではないでしょうか?
そしてその人もいつかは気づいてくれると信じて見守ってあげてください。
それでは次回の講義でお会いしましょう♪

おしまい

▽お帰りはこちらから♪▽

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参考資料
  • 世界最先端の研究が教えるさらにすごい心理学 著者:内藤誼人 総合法令出版

コメント

  1. レイラ より:

    バカの山になりやすい人って
    確証バイアスとか自己奉仕バイアスも影響している気がします。

    • カスミ より:

      なるほどねっ 記事では認知バイアスと広義な意味で表現していましたが、突き詰めていくとそこらへんが影響していそうですね。

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