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対人関係における相手との相互作用によって生み出される人格である分人。
それはリスクヘッジにおいてとても有効であるという・・・

さて、ここでわかりやすくするために、現実世界で生きる私たちとアストルティアで過ごす私たちとを分人で分けて考えます。

ふむふむ。

仮にアオイさんはリアルでは真面目な会社員だとします。
そしてアストルティアではアホの子です。

アホの子とかいわないで!!


さて、リアルの真面目なアオイさんとアストルティアのアホなアオイさん。
どちらが本当のアオイさんでしょうか?

!!!

やはり、リアルの真面目なアオイさんが本当のアオイさんなのでしょうか?

一般的な認識としては、リアルのその人が本当のその人と認識されますよね。

そうですよね。

しかし、分人の考え方は違います。
どっちも本当のアオイさんなんです。


では続いて・・・リアルは無職で実家暮らしのシオンさんとアストルティアではリアルを隠して真面目で人望のあるシオンさんがいます。
さて、どちらが本当のシオンさんでしょうか?

ちょっと!変なこと言わないでください!!

さすがにこれは・・・リアルが本当のシオンさんだよね?

いいえ・・・これもまた、どちらも本当のシオンさんなのです。
例え隠していたとしても。

えええ?!
対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である。
平野敬一郎・著 私とは何か から引用

分人は、対人関係における相手との相互作用によって生み出される人格と何度もお話してますよね。
つまり例えリアルを隠していたとしてもアストルティアの仲間との相互作用によって生まれた真面目で人望のあるシオンという分人もまた本当のシオンさんなのです。


基本的に人は無意識に分人を使い分けています。
全ての人にすべて同じ人格で接してるってありえないですよね?

確かにむずかしいですね。

そうなんです、そしてここで、どれが本当の自分なのかとこだわりだすと心が疲弊してしまいます。
分人はすべて本当のその人なのです。


さて、すべての分人が本当の自分であると理解できたところで「リスクヘッジ」としての分人のお話をしましょうか。

おーっ!

分人は対人関係に応じて複数作られます。
それらがすべて本当の自分であるため、ひとつの分人が上手くいかなかったとしてもそのダメージは大幅に軽減することができます。
分人は対人関係ごとに複数作られます。
アストルティアに降り立った時に新たな分人が生まれますし、対人関係を作って行くごとにさらに分人が増えていきます。
カスミも同様に、アストルティアで分人がつくられ、ブロガーとしての分人、ルーム主としての分人、フレンドとの分人、バトル勢の分人とコミュニティー毎に分人が作られていき、さらには個人ことに分人が作られて行きます。それらはすべて、本当のカスミです。
さて、ブロガーとしての分人がうまくいかなかったり炎上して叩かれたりしたとします。
ここで、もし分人化でリスクヘッジされていなかったら、一個人の失敗であり非難をあびることになります。
「人生が終わったと錯覚するほどに」(推しの子7話より抜粋)
その対処法として作中でも語られています。
「嘘は自分を守る最大の手段だ」
「素の自分で出て叩かれるとダメージが大きい」
「何かしらを演じてたらそれが鎧になる」
(推しの子7話より抜粋)
カスミもブログ内で演じているカスミとフレンドとの交流の場でのカスミはキャラがだいぶ違います。それは分人を使い分けているからでもあります。
そもそもリアルのカスミもキャラが違うかもしれませんし、リアルも友人や家族や仕事での交流関係ごとにキャラが違うかもしれません。
このようにリスクヘッジしておくと、もしもどれかの分人がうまくいかなかった時にダメージはかなり軽減されます。
(それでもしんどいですが・・・)
でも、リスクヘッジによって最悪な結末も防げるのではないかなと思います。

でも難しそうだよね・・・そんな簡単には割り切れないよね・・・

そうですね、言うは易し、そう簡単ではないと思います。
しかし心構えとしてこの分人の考え方は持っておいても損は無いと思います。


今回のお話・・・推しの子見てないとわかりにくくないですか?

本当に面白いので観てください!!

強引すぎるよ!!

アマプラで見れますしオススメですよ♪

今回の「リスクヘッジとしての分人」はますます多様化が加速していくオンライン社会において、穏やかに過ごすために必要な思想だと思い紹介させていただきました。
うまくいかないとき、それは数ある分人のうちのひとつがうまくいってないだけです。そう思ってみてください。
それでは次回の講義でお会いしましょう♪
つづく
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