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サクラを怒らせてしまったアオイ
ショックを受けたアオイは部屋に閉じこもってしまった・・・

アオイさん・・・しょんぼりして帰ってきたと思ったら部屋に閉じこもってしまいましたね。

すこしひとりにしておきましょ


・・・

あら、サクラさんおかえりなさい♪

・・・アオイちゃんは?

奥の部屋に・・・

私のせいです・・・

ふむ・・・


なるほどね、アオイさんはまったく・・・
バウンダリーの説明をしたばかりなのに。

アオイさんがサクラさんの力になりたいって思っての行動だったのにダメだったのですか?

ダメではないのですが、誰かの相談にに乗ったりしたときはやはり何とかしてあげたいって思うものですよね。

はい

このとき気を付けないと相手のバウンダリーを侵害してしまう恐れがあるのです。


はっ!前回カスミさんがサクラさんの相談を途中で打ち切ったのって?!

はい、これ以上踏み込むのは危険だからと判断したからです。
この先はサクラさん自身の問題ですから。

・・・

そして踏み込んでしまったアオイさんはサクラさんの怒りを買ってしまったと・・・

私もこういう活動をしているのでよく相談をうけることがあるのですが、これ以上は危険という境界線をもって臨んでいます。


バウンダリーをしっかり張っておかないと、相談を受けた際にしばしばこの現象が起こる事があるのです。
転移

「恋愛相談したら相談相手を好きになっちゃった」ってやつですね♪
フロイトによって提唱された概念。
相談する者のさまざまな感情が相談を受ける者に向けられる現象。
例
・ムカついたことがあったので相談したけど、怒りが収まらず相談者に怒りをぶつけてしまった。
・異性に恋愛相談をしたらその相手をいつの間にか好きになってしまった。
等
※転移が必ずしも悪いことではないので注意してください。

サクラさんがアオイさんに怒りをぶつけたのも?

そうです、サクラさんの不満の感情がアオイさんへ怒りとなって向けられたからと考えられます。


そしてもうひとつ気を付けないといけないことがあります。

?!

先ほどの転移の逆バージョンです。
逆転移

あの人をほうってはおけない・・・ってやつですね。
相談を受けることによって自分は必要とされていると感じ、相談してきた相手を好きになってしまったり何とかしたいと思ってしまう現象
例
・あの人は私がいてあげないと・・・
・あの人を真っ当な人間になれるよう指導しないと・・・
等感じ行動をとってしまう。
逆転移は転移と違ってとても危険で、さらに発展すると「共依存」関係になってしまいます。

共依存についてはいずれお話したいと思いますが、ひとまずかなりいびつな依存関係であるとここであると紹介しておきます。


あまりしつこく「力になりたいの」とか相談させようとしてくる場合は注意したほうがいいかもしれませんね。

(・・・このあいだのアオイちゃんが元気なかったときの私だ・・・)

アオイさんが踏み込みすぎてしまったのもこれですね・・・


さて、転移の方に話を戻しますが、実は転移が起きた際に発せられた言葉に本音が隠されていたりします。

それって?!

相談する者の本音を聞き出すことができます・・・
だからといって意図的に転移を引き起こすのは私はオススメしませんけどね。

・・・


アオイちゃん!

サクラちゃん・・・ごめん・・・

私こそごめんなさい・・・

サクラちゃんが発した「程よい距離感で楽しむのが好きだった」が本音だったんだね・・・

うん・・・あの人といるのが楽しかったから・・・距離を取りたいんじゃなくて今の距離でいてほしかったの・・・

そうだったんだね・・・気づいてあげられなくて・・・ごめん・・・


アオイさんがサクラさんを送っていってくれたみたいです。

・・・

どうしたのですか?難しい顔をして?

いやですね・・・相談を受けると、本音はどこにあるのか?解決の糸口はあるのか?そう考えることが多々あります。

ふむふむ・・・

バウンダリーを張っていれば踏み込みすぎることはないけど、同時にそこまで話が発展しません。

確かにそうですね。

いったいどれが正しいのかわからなくなることがあります。


いいんじゃないですか?カスミさんも言ってたじゃないですか!
「たいていの悩み事は話聞いてもらうだけで楽になる」

あはは、そうでしたね♪

はい!

今回は他人との境界線であるバウンダリーとそれにまつわる様々問題についてお話しさせていただきました。
仲のいいフレンドと適切な距離でいつまでも仲良くいられたらいいですね♪
それでは次回の講義でお会いしましょう♪
おしまい
▽お帰りはこちらから♪▽
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