ストレスと戦う私たち【前編】

フレンドと心理学

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アオイ
アオイ

・・・

カスミ
カスミ

今日も暑いわね・・・アオイさんも夏バテかしら?

アオイ
アオイ

うーん・・・

シオン
シオン

どうしましたか?

アオイ
アオイ

最近チーム内でいろいろあってね、まぁストレスがたまっちゃってたんだよね。

シオン
シオン

そうですか・・・ストレスは良くないですからね。適度に発散しないとですね。

アオイ
アオイ

おーっ!気合入れて乗り切るぞー!!

数分後

アオイ
アオイ

アオイはもうだめだ~・・・・

シオン
シオン

アオイさん!しっかりしてください!!ストレスなんかに負けてはいけません!!

アオイ
アオイ

もうやだー!!アオイにはむりだー!!

シオン
シオン

アオイさーーーん!!

カスミ
カスミ

暑いのにあなたたちさっきから何をしているんですか・・・

シオン
シオン

何をとは何ですか!アオイさんは今、必死にストレスと戦っているんですよ!

カスミ
カスミ

ふむ・・・

シオン
シオン

ストレスはよくないですからね!心理学の力で何とかしてあげてください。

カスミ
カスミ

なるほど・・・ではこの話をしましょうか。

「ストレス=悪」ではない!

カスミ
カスミ

学校教育やメディアによってそう思い込まされている「ストレス=悪」という風潮はそもそも間違っていたのです。

「ストレス=悪」ではない!

「ストレス=悪」と私たちは教え込まれてきたが、なぜそのようなことになってしまったのか?
それは生理学者のハンス・セリエが行った実験結果が誤解されて広まってしまったからである。

ハンス・セリエのラットの実験
  • ラットに様々なストレスを与えた。
  • 極度の熱さ、極度の寒さ、脊髄を切る、休みなしの運動、騒音の中におく、等々
  • その結果これらストレスにさらされたラットは”すべて”病気になって死んだ。
  • この実験結果から、ストレスは人に悪影響を及ぼすと発表されてそれが世の中に広まった。

しかしその後、更なる実験が行われ人間にはこれはあてはまらず、ハンス・セリエは「人間にとってストレスは必ずしも悪ではない。」と発表を行ったが「ストレス=悪」という結果だけが広まってしまった。

シオン
シオン

えええ?!そんな・・・

カスミ
カスミ

そしてそれだけではないのです・・・もっととんでもない研究結果が出ているのです・・・

シオン
シオン

ごくり・・・

カスミ
カスミ

その研究結果がこちら!

「ストレス=悪」という思い込み自体が健康被害をもたらす!

カスミ
カスミ

ストレスが悪いのではないのです・・・

「ストレス=悪」という思い込み自体が健康被害をもたらす!

スタンフォード大学の研究では「強度のストレスがある」と答えた人の死亡リスクは高くなっているということがわかった。
これだけ聞くと「ストレス=悪」に聞こえるが、この「強度のストレスがある」と答えた人の中から「ストレスは体にとって必ずしも悪くない」と答えた人だけを見てみると、その人たちだけ死亡リスクが低くなることがわかった。

このことから考え方の違いによって、その人がストレスから受ける影響が変わることがわかった。
ストレスを否定的に考えている人はストレスによる健康被害を受けやすく、ストレスを肯定的に考えている人はストレスによる健康被害を受けにくくなるといえる。

カスミ
カスミ

ストレス=悪」という考え方こそが私たちの健康リスクを高めていたのです。

シオン
シオン

えええ?!そんなまさか?!

シオン
シオン

アオイさんを救うには・・・ストレスの考え方を変えないといけないのですね・・・

カスミ
カスミ

ええ・・・そもそも私たちはストレスに対して大きな誤解をしていると思います。
その誤解を解くためにも、ストレスとは何か?次回詳しく説明したいと思います。

おしまい

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参考資料
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話 著者:ゆうきゆう 日本文芸社
  • マンガで分かる診療内科ストレスコントロール編 著者:ゆうきゆう ソウ 少年画報社
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