△1日1回!押して応援おねがいします!△
協力しあえばお互い得できるはずなのに、何故か足の引っ張り合いをしてしまう有名な理論でアオイはバザーで損をしてしまった。どういうこと?

むう・・・アオイはみんなで協力しあってバザーに出品すれば、みんな幸せになれると思うんだけどなぁ。

確かに理想はそうだと思います。
しかし残念ならがそうならないのも人間の面白いところです。

どういうこと?!

それを説明するために、この有名な理論を紹介しましょう。
囚人のジレンマ

ゲームやアニメやその他諸々のメディアでも扱われる有名な理論です。
共犯者の関係である囚人Aと囚人Bの二人に、検事は次のような司法取引を持ち掛けます。
・二人とも黙秘したら二人とも懲役1年
・片方だけ自白したら自白した方は釈放、黙秘したほうは懲役5年
・二人とも自白したら二人とも懲役3年
囚人Aと囚人Bの二人は別室に隔離されているため、相談はできない。
さて、あなたが囚人Aだった場合、黙秘すべきか?それとも自白すべきか?

あなたならどうします?


こんなの簡単じゃん!
黙秘に決まってる!!

ふむふむ

お互いに黙秘したら懲役1年で済むんだよ?
なんでわざわざ懲役3年になっちゃう自白を選ぶのさ。


ここがこの理論の面白いところですよね。

???

確かに合理的に考えてみたら黙秘だと思うのですよ。
しかし、実際にやってみるとほとんどの方が自白を選択するそうです。

えええ?!

これこそ社会心理学の面白い点と言えます。
どういうことか詳しく解説していきますね。
黙秘したら懲役1年、自白したら懲役3年なのでそこだけ考えたら黙秘が最適なのですが、ここで忘れてはいけなことがあります。
それは
・囚人Bの選択肢次第で懲役期間がかわる。
・囚人Bがどの選択肢を取るかわからない。
の2点です。
そこで、囚人Bの各行動に対してこちらはどちらが得かを考えていきます。
まずは囚人Bが黙秘という選択肢を取った場合
・囚人Aが黙秘する→囚人Aの懲役は1年
・囚人Aが自白する→囚人Aは釈放
囚人Aは自白した方が得。
次に囚人Bが自白という選択肢を取った場合
・囚人Aが黙秘する→囚人Aの懲役は5年
・囚人Aが自白する→囚人Aの懲役は3年
こちらも囚人Aは自白した方が得。
つまり囚人Aは、囚人Bの行動に関わらず自白した方が得だと判断します。
そしてそれは囚人Bも同じで、囚人Bも囚人Aの行動に関わらず自白した方が得だと判断します。
そしてこのように互いの利得がこれ以上増えない選択肢を取った状況を「ナッシュ均衡」と言い、経済学の分野で広く応用されています。
(なぜか1か所に固まってしまうコンビニの理由とか)

ナッシュ均衡については経済学の専門用語なので、今回詳細は割愛させていただきますね。


そしてこのナッシュ均衡は必ずしも合理的な解(ここでは囚人Aと囚人Bが黙秘を取った状態)になるとは限らないところに注意が必要です。

全体で見たときの合理的な解が、個々で見たときの最適解とは一致しないということですね。

そうです、そしてそれは値下げ合戦にも言えることなのです。

?!

次回そのお話しをしていきますね♪
つづく
▽お帰りはこちらから♪▽
△1日1回!押して応援おねがいします!△