青ピンを嫌う人の心理【後編】

チームと心理学

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カスミ
カスミ

・・・

アオイ
アオイ

アオイはフレンドに酷いことしたくない!

シオン
シオン

私だってそうです、不真面目も怠惰も悪そのものです!

カスミ
カスミ

そうです、そこなのです。

シオン
シオン

?!

カスミ
カスミ

前回のつづきです。『シャドー』について説明しました。

シャドー おさらい

人は自分にとって正しいと思える生き方をしているけど、無意識の中にはそれとはまったく正反対の本人が嫌って否定する悪のが存在します。それを『シャドー』といいます。

アオイ
アオイ

うん。

カスミ
カスミ

フレンドから慕われている心優しいアオイさんには無意識では他人をいたぶりたいと思う残虐性があり、真面目で働き者なシオンさんも、無意識には不真面目で怠惰な心が存在しているのです。

シオン
シオン

そのようなもの、認めたくないです!

カスミ
カスミ

そうです!自分の無意識の中にある悪それが『シャドー』なのです。そしてそれがあるからこそ、その悪を否定し、自分が正しいと思えることができるのです。

アオイ
アオイ

アオイはみんなに酷いことしたくない・・・

カスミ
カスミ

そうです。アオイさんは無意識の中に残虐性がありそれを悪だと思うからこそ、それを否定するためにみんなに優しくなれるのです。

シオン
シオン

不真面目なことは良くないことだと思います。

カスミ
カスミ

シオンさんもそうです。無意識では不真面目で怠惰でありたいと思うけど、それは悪だとおもうからこそ真面目でいられるのです。

アオイ
アオイ

でも・・・

ゾーマ「だが ひかりあるかぎり やみも また ある・・・。」

アオイ
アオイ

!?

カスミ
カスミ

大魔王ゾーマが言う通り、光と闇そして正義と悪は共にあるのです。

アオイ
アオイ

うううっ・・・無意識・・・怖い・・・

カスミ
カスミ

認めることが大事なのです・・・

シオン
シオン

はい・・・

カスミ
カスミ

無意識のなかにある悪があるからこそ、正しいことができる。そう思ってください。

アオイ
アオイ

うん・・・

カスミ
カスミ

シャドー』について説明しましたが、これを他人に投げかけた時『投影』になります。

アオイ
アオイ

投影』に話がもどったね。

カスミ
カスミ

まとめるここうなります。

投影とシャドー
  • 無意識には自分が正しいと思う事とは正反対の悪の心がある。それを『シャドー』という。
  • シャドー』を否定する心があるから人は正しいと思えることができる。
  • この『シャドー』を他人に投げかけてしまった時『投影』になる。
カスミ
カスミ

投影』と『シャドー』についてより理解を深めるために、ここから実際の例をみてみましょうか。

カスミ心理学劇場 投影
シャドー
シャドー

青ピンはいいぞ~、気の合う相手といつも一緒って、ワンチャンあるかもしれないし。

正義の魚
正義の魚

それは良くないことだ!僕はゲームを楽しんでるんだ!出会いは求めてない!!

シャドー
シャドー

PT組む時@2で誘えばいいから組みやすいもんな~、なんなら@2もうまい人で固定化したら攻略もしやすくなるし楽になるかもよ。

正義の魚
正義の魚

だめだ!そんなことをしたらチームの募集が成り立たなくなる!僕はみんなを誘うんだ!

青ピンをみつけた!

カップル
カップル

いちゃいちゃ

正義の魚
正義の魚

これは青ピン!さてはワンチャン狙ってる出会い厨だな!

カップル
カップル

えっ?えっ??私たちは別にそんな?!

シャドー
シャドー

何言ってんだよ、こいつはおまえとおなじだぞ?、お前も出会い厨だろ?

正義の魚
正義の魚

それは断じてない!!それを証明するためにこの出会い厨を断罪する!!

固定PTをみつけた!

正義の魚
正義の魚

これは固定PT!仲が良くうまい人だけでPTを組んで他のメンバーをないがしろにしているふとどきもの!!

固定PT
固定PT

えええ!?そんなつもりなかったのに・・・

シャドー
シャドー

何言ってんだよ、お前だって固定PTで楽したいんだろ?

正義の魚
正義の魚

ありえない!!その証拠を見せてやる!!固定PTは全員処罰だ!!

カスミ
カスミ

これが、『投影』の流れです。

アオイ
アオイ

最後ものすごく攻撃的になってるね。

カスミ
カスミ

そうなんです、『シャドー』を否定しようすればするほど反発し、より攻撃性が増します。

シオン
シオン

これってどうすれば??

カスミ
カスミ

まず、『投影』された側です。こちらについては特別なにかすることはないです。言われたことに対して従うこともないと思います。

アオイ
アオイ

気にしちゃダメってことなのね。

カスミ
カスミ

しかし『投影』されたということは、相手の無意識に言われたことがそのままあるということがわかります。それを理解したうえで程々の距離感で付き合えば仲良しになれる可能性もあるかもしれませんが、無理に付き合うことはないと思います。

アオイ
アオイ

うん!!

カスミ
カスミ

次に『投影』する側です。こちらはまず自分の『シャドー』をしっかり認めることからはじめます。辛いかもしれませんがそういう無意識があると認めてください。

アオイ
アオイ

たとえば?

カスミ
カスミ

さきほどの劇場で言えば、あいつは出会い厨だと非難したとき、それと同じものが自分の無意識にあると認めるのです。

アオイ
アオイ

なるほど・・・

カスミ
カスミ

そしてその『シャドー』を認めた時、『投影』することはなくなるでしょう。なぜなら『投影』が自分の無意識だとわかっていれば相手に対する反発がなくなるからです。

アオイ
アオイ

そっか

カスミ
カスミ

あなたが正しくいられるのは、無意識に悪の心がありそれに反発するからなのです。しかしその反発を他人に向けてはいけません。もしそうなりそうになったら、自分の無意識にある悪の心を認めてください。そのうえで自分が正しいと思うことをしてみてください。

それではまた次回の講義でお会いしましょう♪

おしまい

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参考資料
  • 手にとるようにユング心理学がわかる本 著者:長尾剛 かんき出版
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