ドラアド6話 ドラクエで学ぶアドラー心理学

フレンドと心理学

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前回までのあらすじ

私たちは皆かつては「勇者」だった。
この言葉の真意とは?

アオイ
アオイ

結局わからなかった・・・

シオン
シオン

私達が勇者だったなんて・・・信じられません・・・

カスミ
カスミ

そう思いますよね・・・でも勇者だったんです。

アオイ
アオイ

教えてよ・・・

カスミ
カスミ

私たちはかつて勇者でした。
まわりから見て特別な存在で・・・

たくさんの期待と希望を託され・・・
必要な物はすべて与えてもらい・・・
無条件で愛してもらい・・・
でも弱くてなにもできない・・・
小さな勇者・・・

シオン
シオン

それは・・・赤ちゃん・・・のことですよね・・・

カスミ
カスミ

そうです。

アオイ
アオイ

!!

カスミ
カスミ

赤ちゃんは大人の支えが必要不可欠です。

赤ちゃんは生きるために

赤ちゃんは大人の支えが無ければ待っているのは死です。
だから生きるために必死で泣きます。
泣いて泣いて泣きまくって自身をアピールして特権的地位を得ます。
そうやって生きようとする生存本能が備わっています。
そして特別な勇者となり必要な物も愛もすべて与えてもらいながら成長していきます。

カスミ
カスミ

そしてその赤ちゃんであったときのライフスタイルをいまだ持ち続けている人こそ、特権的な地位を得ようとする人なのです。
(ライフスタイルとは変える事の出来る性格だと思っておいてください)

アオイ
アオイ

まさか・・・

カスミ
カスミ

私たちはもう勇者には戻れないんです!!
特別な存在にはなれないのです!!
そして、それに気づき一歩踏み出せたとき「自立」を果たせたことになるのです。

シオン
シオン

あああ・・・一番最初の話にあったアドラー心理学の最終到達地点が平凡なNPCって・・・

カスミ
カスミ

そうです!特別であることを捨てて、普通であることを受け入れることなのです。

アオイ
アオイ

やだよ!こんな役に立たないNPCとかやだよ!!
勇者とか・・・せめて仲間とかが・・・えーん・・・

カスミ
カスミ

役に立たない?
誰がそんなことを決めたのですか?
NPCとして勇者とかに情報を教える。
立派じゃないですか!

アオイ
アオイ

でも、どうせいてもいなくても一緒だろ?とか言われるんだよ?

カスミ
カスミ

言わせておけばいいじゃないですか!
それこそ課題の分離です。
自分の役目をどう思うかは自分の課題です!
役に立っていると感じていればそれだけで尊いのです。
課題の分離ができていないから、他人から言われる言葉が気になるのです。

アオイ
アオイ

ううっ・・・そっか・・・

カスミ
カスミ

なんだっていいんです、他者へ貢献しているという感覚を大事にしてください。
アドラー心理学ではこのように言われています。

他者貢献

カスミ
カスミ

貢献感という感覚が大事になっていきます。

他者貢献

はやい話が、自分は役に立っているという感覚をもつことです。
それは、はてしなく主観的なものです。
どんな些細な事でも構いません。
他人の評価とかそういったものは一切考えずに、自分は役に立ったんだという感覚を持つだけです。

シオン
シオン

私たちは・・・平凡であっても世の中の役にはたっている・・・

カスミ
カスミ

そうです。

カスミ
カスミ

さて、これですべての点がそろいました。
すべてをつなげてみましょう。

これまでのおさらい

アドラー心理学の明確な目標は

行動面の目標:
①自立すること。
②社会と調和して暮らせること。

心理面での目標:
①私には能力があるという意識。
②人々は私の仲間であるという意識。

これらを実現させるためには

他者信頼
自己受容
他者貢献

という3つの能力の習得が必要

そしてそれら3つの能力を習得させるためには

課題の分離

ができていないといけない

これらができるようになると

アドラー心理学の最終到達地点は平凡な人であることを受け入れること

であることに気付く

カスミ
カスミ

特別である必要はないんです。
普通を受け入れて生きていけばいいのです。

シオン
シオン

それでは救いがなさすぎます・・・私たちは何のために頑張っているんですか・・・

カスミ
カスミ

では問います。
何に対してがんばっているのですか?

シオン
シオン

それは・・・将来いい仕事につけたり・・・
もっと先のことを言えば唯一無二の存在として生きた証を残したり・・・

カスミ
カスミ

確かに前回シオンさんはそうおっしゃってましたね。
ここまで説明はしたけど・・・受け入れがたいですよね。
でもね、気づいてください。シオンさんいまあなたは嘘をついています。

シオン
シオン

?!

カスミ
カスミ

そう、人生の嘘

人生の嘘

カスミ
カスミ

努力という行為はみとめます。しかし・・・

人生の嘘

いい大学に入るためには?
勉強するしかないですよね。
つらくてもひたすら努力です。

ひたすら勉強してやりたいこと全部犠牲にして・・・
そしてついに掴んだ合格。
きっと嬉しいと思います。
努力が報われた、やりたいこと全部犠牲にしたかいがあった・・・

不合格だったら?
それはつらいけれど、つらい勉強を頑張ったという過程は残ります。
前向きに生きようとおもえば生きられます。

もし・・・受験を目前にして事故などで志なかばで・・・
やりたいこと全部犠牲にして・・・その結果が・・・
報われないと思いましたよね?

どうして報われないと思ったか?それは、その人の人生のスポットライトを「受験」にあてていたからです。
「受験」にスポットライトをあててしまっていたがために、それ以外が暗いものとなってしまいました。
そして「受験」を断たれたときに光が失われ、その人の人生が真っ暗にみえて報われないと感じてしまったのです。

では、スポットライトはどこに充てるべきだったのでしょうか?
それは「いま、ここ」この瞬間です。
「いま、ここ」をしっかり見つめ、今すべきことに全力で取り組むべきだったのです。
「受験があるから勉強をする」ではなく「いま勉強をがんばろう」という考え方です。
「いま、ここ」が見れない人は、先にある受験しか見れないため、そのときにやるべきことを見失ったり、場合によっては目標を理由に逃げてしまうこともあります。
これをアドラー心理学では「人生の嘘」と呼んでいます。

アオイ
アオイ

カスミさんが前回、「いま」を強調してた気がする・・・これって・・・

カスミ
カスミ

そうです!
いま、ここ」が大事なのです!!
大きな目標を掲げるのも大事です。
しかし、それを盾に「いまするべきこと」から逃げていませんか?
逃げているから、いい仕事に就きたいだ、生きた証を残したいだ言い出すんです。
いま、ここ」をしっかり生きている人ならばそんなこと言いませんし、必要ありません。
人生の嘘」をつかないでください。

シオン
シオン

うぐっ・・・

カスミ
カスミ

いま、ここ」にスポットライトを当てて生きている人は、日々充実していると思います。
目標達成は、あくまでその結果でしかないと思います。

アオイ
アオイ

おお!

カスミ
カスミ

イベントで魔王軍とかにやられちゃうようなNPCは報われない・・・そう思ってましたよね?
でも考えてみてください、彼がもし「いま、ここ」を日々生きていたとしたら。
きっと充実した人生だったと思います。
生きた証を残せなくても。
報われる、報われないという話ではなないのだと思います。

シオン
シオン

はい・・・そうですね。

カスミ
カスミ

ポイントは「いま、ここ」この瞬間です。

シオン
シオン

はい・・・でも、できますかね・・・

カスミ
カスミ

できますよ。
私たちは勇者にはもう戻れない。
でも、勇気ある者にはなれます!

シオン
シオン

?!

つづく

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参考資料
  • 『嫌われる勇気』 著者:岸見 一郎/古賀 史健 ダイヤモンド社
  • 『幸せになる勇気』 著者:岸見 一郎/古賀 史健 ダイヤモンド社

コメント

  1. 匿名 より:

    大切なのは今、ここ…!

    ようし、かわいいエル子ちゃんサンタドレアを作る今ここが重要なのだ!

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